京都市今秋からゴミ袋有料化 第3回

【明治・大正】
明治維新によって急激な西洋化が進む世の中で、ゴミも
大きく近世と比べ変化していく。明治政府はゴミ処理の
伝染病予防の為の生活環境整備と位置付け、ゴミ処理に
積極的に関与するようになり、環境衛生思想の普及と共に
ゴミの処理は「埋立て」から「焼却」へと移行する。


1887年「塵芥取締規則」が公布されて、各戸または数戸で
共用のゴミ容器を備えることを義務づけ、環境衛生と
環境美化のためにゴミの不法投棄を禁止した。1900年には
「汚物清除法」が制定され、地方自治体がゴミを含む汚物を
処理する必要が規定された。


江戸時代と比べ現代の状況に近づきつつある。


ちなみに、1897年(明治30年)に敦賀に日本発の焼却炉が
竣工。その後も続いて北陸地方に多く建設されている。
現代では清掃工場では保険は基本的に掛けられてないが
当時は導入初期ということもあるのか、予算の所要経費に
保険料が計上されている。